赤い彗星 [ホビー日記]
かつて、帝国海軍に『赤い彗星』と呼ばれた男がいた。
その男の名は『明日那秀一郎』。
別名『赤い彗星の秀』
大日本帝国海軍航空隊のエースパイロットである。
1941年12月 世に言う「真珠湾攻撃」において彼が沈めた米艦艇は5隻とも10隻とも言われ、彼の鬼気迫る飛行軌道に驚愕した米兵の記録によると、同型他機の3倍の旋回性能を有し、米艦艇の機銃掃射を軽々とかわしながら、やすやすと懐へ飛び込み、艦中枢部への確実な爆撃を加えたと言う。
そして、特別に赤く塗られた垂直尾翼から『赤い彗星』と呼ばれるようになった。
真珠湾の戦闘による功績で少佐へと昇格した彼は、ソロモン諸島方面軍指令怒中将配下の特殊部隊を任されることになり、その頃には機体全体を赤く染めた零式艦上戦闘機(二一型と後に五二型)を愛用するようになる。
多くの大日本帝国海軍航空隊の艦上戦闘機は、上空からは日本周辺の深い海の色に溶け込むように上部を濃緑色に塗られ、海上からは空の色に溶け込むように下部を薄い青緑色に塗られて、一種の迷彩塗装が施されているが、彼の赤い機体は、より発見しやすくすることで『警戒色』として機能し、敵の戦意喪失及び撤退行動を即す効果をもっていたとも言われている。
(米国新造強襲揚陸艦P・カシアス艦長は、赤い機体の目撃情報に対し速やかに撤退行動を取ったとの報告もある。)
彼の飛行技術はズバ抜けており、度々機体の能力以上の操作を要求をしていた為、特別なチューンを受けたエンジン(通常エンジンの30%増しの推力を得ていたとも言われる)を搭載し、機体の軽量化も極限に達していたと言う。
ただ、『赤い彗星』の栄光も、米国新鋭戦闘機『合衆国の白い悪魔』の出現を機に陰りを見せ始めることになる。
米新造強襲揚陸艦追撃戦のさなか怒中将の弟、我大佐を守りきれず玉砕に至らしめた事で左遷され、その後我大佐の姉岸少将の機動攻撃軍に救い上げられるものの『合衆国の白い悪魔』との対戦において度重なる敗退を喫し、『赤い彗星も地に落ちた』と囁かれるようになっていったのである。
1945年8月、終戦間際の太平洋上で専用機を失っていた彼は、帝国最後の切り札として開発途中にあった特殊戦闘攻撃機にて『合衆国の白い悪魔』と対峙し、これを撃破することに成功するが、同時に自機も大破して洋上で消息を絶つことになった。
終戦後『赤い彗星』に関する記録は何故か日本国内から全て消え去ってしまう。
誰が、何のために記録を消し去ったのか?
最終決戦における岸少将の謎の死に何らかの関わりがあるとも言われ、その真相を知られては困る者たちによって彼の一切の記録が抹消され、事件そのものが無かったものとされたと推測されている。
それから5年後、朝鮮の空を舞う赤い機体の目撃情報が漏れ伝わってきた。
赤く染めた米戦闘機を操るエースパイロットは『クワトロ大尉』と呼ばれていた。
彼の飛行技術も秀でていたが、果たしてクワトロ大尉が、かつて大日本帝国海軍航空隊に所属した『赤い彗星』と同一人物かどうかは不明である。
※この物語はフィクションです。
【大日本帝国海軍航空隊零式艦上戦闘機五二型『赤い彗星の秀』専用機】
1/72の小さい機体を撮影するのは難しいですね。
コクピットのアップを撮影したかったのだけど、マクロレンズを持っていないので思うように接近できず、ギリギリピントが合うところまで近づいて撮影した上でトリミングしてこの程度です。
機体は全て筆塗りしたうえで最終的にはデカールのコーティングを兼ねてクリアーをエアブラシで塗装していますが、筆跡がなかなかイイ感じになったなと思っています。
模型完成後、写真の合成やパイロットの作画にかなり時間を費やされてしまいました。
コクピット内のパイロットは当初完全なイラストにする予定でしたが、アングル参考用に自我撮りした写真を「このまま使っちまおう!」ってことで合成・作図しました。
かなり気合入れちゃって力も入っちゃったので、おかげで腱鞘炎が復活してしまったなり
注:緑の機体及びRF-86Fの写真は、拾い物を合成・加工したものです。
その男の名は『明日那秀一郎』。
別名『赤い彗星の秀』
大日本帝国海軍航空隊のエースパイロットである。
1941年12月 世に言う「真珠湾攻撃」において彼が沈めた米艦艇は5隻とも10隻とも言われ、彼の鬼気迫る飛行軌道に驚愕した米兵の記録によると、同型他機の3倍の旋回性能を有し、米艦艇の機銃掃射を軽々とかわしながら、やすやすと懐へ飛び込み、艦中枢部への確実な爆撃を加えたと言う。
そして、特別に赤く塗られた垂直尾翼から『赤い彗星』と呼ばれるようになった。
真珠湾の戦闘による功績で少佐へと昇格した彼は、ソロモン諸島方面軍指令怒中将配下の特殊部隊を任されることになり、その頃には機体全体を赤く染めた零式艦上戦闘機(二一型と後に五二型)を愛用するようになる。
多くの大日本帝国海軍航空隊の艦上戦闘機は、上空からは日本周辺の深い海の色に溶け込むように上部を濃緑色に塗られ、海上からは空の色に溶け込むように下部を薄い青緑色に塗られて、一種の迷彩塗装が施されているが、彼の赤い機体は、より発見しやすくすることで『警戒色』として機能し、敵の戦意喪失及び撤退行動を即す効果をもっていたとも言われている。
(米国新造強襲揚陸艦P・カシアス艦長は、赤い機体の目撃情報に対し速やかに撤退行動を取ったとの報告もある。)
彼の飛行技術はズバ抜けており、度々機体の能力以上の操作を要求をしていた為、特別なチューンを受けたエンジン(通常エンジンの30%増しの推力を得ていたとも言われる)を搭載し、機体の軽量化も極限に達していたと言う。
ただ、『赤い彗星』の栄光も、米国新鋭戦闘機『合衆国の白い悪魔』の出現を機に陰りを見せ始めることになる。
米新造強襲揚陸艦追撃戦のさなか怒中将の弟、我大佐を守りきれず玉砕に至らしめた事で左遷され、その後我大佐の姉岸少将の機動攻撃軍に救い上げられるものの『合衆国の白い悪魔』との対戦において度重なる敗退を喫し、『赤い彗星も地に落ちた』と囁かれるようになっていったのである。
1945年8月、終戦間際の太平洋上で専用機を失っていた彼は、帝国最後の切り札として開発途中にあった特殊戦闘攻撃機にて『合衆国の白い悪魔』と対峙し、これを撃破することに成功するが、同時に自機も大破して洋上で消息を絶つことになった。
終戦後『赤い彗星』に関する記録は何故か日本国内から全て消え去ってしまう。
誰が、何のために記録を消し去ったのか?
最終決戦における岸少将の謎の死に何らかの関わりがあるとも言われ、その真相を知られては困る者たちによって彼の一切の記録が抹消され、事件そのものが無かったものとされたと推測されている。
それから5年後、朝鮮の空を舞う赤い機体の目撃情報が漏れ伝わってきた。
赤く染めた米戦闘機を操るエースパイロットは『クワトロ大尉』と呼ばれていた。
彼の飛行技術も秀でていたが、果たしてクワトロ大尉が、かつて大日本帝国海軍航空隊に所属した『赤い彗星』と同一人物かどうかは不明である。
※この物語はフィクションです。
【大日本帝国海軍航空隊零式艦上戦闘機五二型『赤い彗星の秀』専用機】
1/72の小さい機体を撮影するのは難しいですね。
コクピットのアップを撮影したかったのだけど、マクロレンズを持っていないので思うように接近できず、ギリギリピントが合うところまで近づいて撮影した上でトリミングしてこの程度です。
機体は全て筆塗りしたうえで最終的にはデカールのコーティングを兼ねてクリアーをエアブラシで塗装していますが、筆跡がなかなかイイ感じになったなと思っています。
模型完成後、写真の合成やパイロットの作画にかなり時間を費やされてしまいました。
コクピット内のパイロットは当初完全なイラストにする予定でしたが、アングル参考用に自我撮りした写真を「このまま使っちまおう!」ってことで合成・作図しました。
かなり気合入れちゃって力も入っちゃったので、おかげで腱鞘炎が復活してしまったなり
注:緑の機体及びRF-86Fの写真は、拾い物を合成・加工したものです。
いや〜、まいった!
面白いです、特に二枚目の写真でコーヒーを吹出しそうになるほど
大ウケ!
朝鮮戦争の時に、北上空で被弾しエンジンストップした友軍機を
ノーズで押しながら見方上空まで連れ帰ったのは、きっと
クワトロ大尉のF86fに間違いないでしょう。
by noriho- (2011-03-01 23:09)
自分で写真加工しながら、「おっかしな顔してんな~」って笑えて仕方なかったです(^^; >noriho-さん
by よっすぃ〜と (2011-03-01 23:27)
爆!妄想全開!レッドいたー!
by hanamura (2011-03-02 04:58)
おはようございます。
綺麗に加工されてますね。
実物と見まごうばかりです!!
by BPノスタルジックカーショー (2011-03-02 05:34)
レッド居ましたね~(^0^) >hanamuraさん
by よっすぃ〜と (2011-03-02 18:00)
模型の写真を撮ってから背景の素材を探してくるので光源の向きがあってませんが(^^;
次の機会があれば背景素材を用意してから、模型の光源向きなどを考えて撮影したいと思います。 >BPノスタルジックカーショーさん
by よっすぃ〜と (2011-03-02 18:04)
腱鞘炎を再発させただけの事はある作品ですね。
楽しませてもらいました。
面白いやら懐かしいやら・・・・最高です。
by さる1号 (2011-03-03 08:49)
はじめは「紗阿亜図名部瑠」とか「怒頭留」中将、「我留麻」大佐などといった名前にしてたんですが、日本人の名前じゃないし字面が悪いので…(^^;
もっとしっかりとした下準備が出来ていれば良かったのですが、写真合成・加工・作画などはかなりの突貫工事になっちゃいました。 >さる1号さん
by よっすぃ〜と (2011-03-03 17:43)
怒大佐の弟、我大佐のくだりが噴きました(笑
零戦の3倍ならP-38ライトニングも赤子の手を捻る位余裕で撃墜出来そうですね^^
by DIABLO (2011-03-06 18:40)