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大町紀行【大町ダム編】 [ダム日記]

前回からの続き



午後3時過ぎ、シャトルバスでかご川臨時駐車場に戻り、次の目的地へと移動します。
と言っても、ほんの5分ほど南下するだけ。

大町ダムに到着。
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情報館に入ると、入口のところに「ダムカード、ご自由にお取りください」と書かれた箱はあるけど、肝心のダムカードが無い[たらーっ(汗)]
なので、インターホンで職員さん呼び出して持ってこさせました。
41枚目のダムカード ゲットン!
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黒部ダムの方はポカミスで貰い損ねちゃいましたが、大町ダムの方ははじめからダムカード狙いだったので、真っ先に手に入れましたよ。


 
それから、じっくりダムを堪能します。
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天堤を渡っていくと、『龍の子太郎』の元となった北信州の民話「泉小太郎」の物語が書かれたプレートが貼られていました。
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大町ダムのダム湖である龍神湖は二股に分かれたV字型の湖なのですが、その中央の山並みがまるで龍が湖に体を休めているかのように見えませんか?
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天候の加減と相まって、すごく幻想的な光景に見えました。

大町ダムは吐水ゲートがかなり偏った位置にあるので、中央から見下ろすと水路がずれています。
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このダムは国土交通省の管理で、洪水対策としての役割が大きい(6月の豪雨の際にも活躍したらしい)のですが、東京電力の発電所もくっついています。

管理所・情報館側からだと見づらいのですが、天堤を渡って対岸からだと、堤体の全貌を見渡すことができます。
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くろよんの後だと随分かわいらしく見えちゃいますが、大町ダムだって堤高107m、堤頂長338mの堂々たるダムです。
なめたらあきまへんで~[爆弾]

ちなみに大町ダムの上流には七倉ダムと高瀬ダムという揚水発電を行う二連のロックフィルダムがあります。
「揚水発電」っていうのは、昼間は上池から下池に水を流して発電をして、夜間の余剰電力を利用して下池から上池へ水を汲み上げるというもので、愛知県と静岡県にまたがる佐久間ダムと愛知県の新豊根ダムもこの「揚水発電」を行う連動施設になってますね。
そして、高瀬ダムはロックフィルダムとしては日本一の176mという高さ(黒部ダムに次ぐ日本二位の高さ)を誇るのですが、一般車両は七倉ダムの所までしか行けないようです。
七倉ダムからは特定タクシーっていうのを利用するらしいんですが、4~5kmの道のりを片道2100円もするっていうんで、ちょっと考えちゃいますよね。

まぁ、今回はあまり時間も無かったし、七倉ダム、高瀬ダムにはダムカードが無いので行きませんでしたがぁ…。
ダムカードを貰いに再度黒部ダムに行く際には、高瀬渓谷奥地の探検をするのも良いかもね。



さて、「泉小太郎」の物語をダム上で見てしまったので、ここへ来る途中にあった公園へ、母龍と子・小太郎の像を見に戻ってみましたが…
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何故か坂本弁護士一家のモニュメント(慰霊碑?上の写真の右下)がありました。
何の所縁があるのか記されてなかったけど、帰ってから調べてみたら、どうやら長男の遺体が大町の山中に埋められていた事に由来してるようですね。
家族三人バラバラの土地に埋められてしまって、さぞかし淋しかったことでしょう。
ホントに残忍で凶悪な事件でした。
ナム…



最後に堤下に降りて全景を撮影しようと思ったんだけど、木々や発電所なんかが邪魔で堤体全体が見えねぇ~[ふらふら]
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まぁ、こんな感じのダムはよくあるので、そんなにガッカリはしませんがぁ…
なんかちょっと残念賞だよね。



さて、午後4時すぎたので、チェックイン予定時間よりはまだだいぶ早かったですけど、この日の宿を目指して大町市街地へ…

プリントアウトしておいた拡大地図の通りに宿のある道に入ったら、すれ違いも困難なくらいの細い道で、道間違えたか?とも思いましたが、目印となる711があったので、ひとまず711の駐車場に入って山岳旅館いとうを探してみる。

すると、ネット上の写真よりもさらにひなびた旅館がすぐそこに…

マジか!? って感じでした。

しかも「駐車場あり」のはずなのに、その駐車場はどこ?って感じ[パンチ]

意を決して古旅館の壊れそうな扉を開き、まず駐車場を訪ねると、目の前の空き地のような所(舗装はされている)に不動車と思われる白いカローラが居て、その隣に停めておくれと指示される。

またもや、マジか!?って感じ[爆弾]

ドルヒン号を移動して、チェックイン!

玄関入ってすぐ左手に食堂があり、その奥に廊下と階段。
「お風呂はあそこ」と一階廊下の突き当たりを指さし、「入っちゃっていいよ」と言う。
ぎしぎし鳴る階段を上って、ぎしぎし鳴る廊下を歩いて「きくの間」に案内され、すぐそこのもう一つの階段(お風呂の目の前に通じている)の向こう側がトイレと洗面所と教えられる。

なんか、スゲーとこに来ちゃった気がする。

部屋に入ると、「布団敷いてあるから」と…
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二、三人用の部屋に一人だから広くて良いんだけど、いきなし布団敷かれてもって感じ。

クーラー無くて暑いし…
空調機器はあるけど、扇風機が置いてあるってことは、その機器はおそらく暖房オンリーなわけで…
聞くところによると、今の時期はホントはもう涼しくなってるはずなんだけど、台風の影響か?前日からものすごく蒸し暑くておかしな気候だとのこと。
確かに、北信州でこんなに暑いとは思わなかったもんな~。

とりあえず、夕飯は6時半ってことで2時間近くあったので、ひとまずネプリーグ観て、5時半くらいにお風呂に入って…。
このお風呂も、ふつうのおうちのお風呂をちょっと大きくした程度で、多分浴槽に三人入ったらいっぱいだろうなって感じ。
お湯熱すぎるし[ダッシュ(走り出すさま)]
熱くてあまりのんびり湯に浸かってることもできなかったけど、歩き回って脚がだいぶ疲れてたので筋肉痛にならないようにマッサージして、部屋に戻って扇風機でクールダウン。

浴衣がゴワゴワで着心地があまりにも悪いので、部屋に居る時は基本Tシャツとパンツオンリーでゴロゴロしつつ、二食付とはいえ、これで一泊6,500円は高いやろ!?と思ってしまいましたが…。



6時から名探偵コナンを観ていると、終わり際に「ご飯出来たよ」と呼ばれて…

なんか予想外の御馳走が出てきやしたぜ[ぴかぴか(新しい)]
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焼き魚、(おそらく)鱒の刺身、トンテキ、冷奴(上には刻んだミョウガ?)、カボチャとひき肉の煮物、ほうれん草の浅漬け(?)、大根の味噌汁と…。

なんじゃこりゃぁ!
どれも、美味いぞ[ハートたち(複数ハート)]
特にトンテキが激ウマで、分厚いのに柔らかくて、甘過ぎず辛すぎず絶妙な美味さのソースで、今まで食べたことのある本場四日市のいくつかのトンテキよりも美味いぞ~。

旅館のボロさに油断してましたが、こいつぁキタナトラン三ツ星級ですぜ!
いやはや参りました。

完食満腹プーでござんした[ぴかぴか(新しい)]



食堂には先に三人組のおじさんたちが来てましたが、話を聞いてるとどうやらバイクで来てる人達らしく、翌日の雨でカッパがあるから走ってる時は良いけど、降りて歩き回る時にどうするべ?って相談をしてました。
ただ、「犬山城に行ってみたい。」「犬山城ってどこ?」「岐阜でしょ?」とか言ってる時に、「犬山は愛知ですから~!!」ってツッコミ入れたくなっちゃいました。
でも、「愛知県」って知名度低くて「名古屋」って言った方がわかってもらいやすいって言うのが名古屋市以外の愛知県民の悲しい所。
僕の居る岡崎市だって徳川家康の生誕地でありながら全国的には知名度も低く、愛知県の真ん中と言っても、肝心の愛知県の知名度が低いから、結局名古屋を引き合いに出さないとならなくなったりするんだよね。
オカザえも~ん! 岡崎市をもっと全国的に有名にしておくれよ~

後から来た独りの男性(千葉から来たと言ってたな)は、ホントはバイクで来たかったけど、日曜が雨になる予報だったので車にしたと言う。
偶然にもバイク乗りばっか集まってたのね。
だけど、翌日に「黒部ダムに行こうと思ってるんですが」と旅館の主人に相談してましたが、雨が酷くなりそうだから、行くんだったら今日(9/14)だったよねって感じ。



独りの男性がビールを出してもらっていたので、僕も出してもらえば良かったなと思いつつ、でもまた翌日気持ち悪くなっちゃうとイカンので…。
でも、ジュースとか飲みたかったので、近くの711まで買い出しに行こうかと思いつつも、それも面倒だったので、お茶飲んで「斉藤さん2」を観て消灯。

僕の部屋は二階廊下の丁度真ん中で、トイレや洗面台を利用する人の往来でギシギシミシミシがかなり気になっちゃって、いつもならそれで眠れなくなっちゃう(人の気配や物音があると眠れない性質なので…)所なんですが、この日は歩き回ってかなり疲れてたので、わりとすぐに眠りにつくことができました[眠い(睡眠)]



というわけで、大町の1日目が終了しました。

次回は大町2日目…、と言っても、ただ帰るだけのレポとなります[パンチ]



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はなぶく宇宙人

やりますね“山岳旅館いとう”^^
ツッコミどころいっぱいでも、要所を押さえていましたね。
一人旅やバイク旅では、かえってこんな宿の方がおもむきがあって良いかもしれません。
旅情をかきたてられます。
by はなぶく宇宙人 (2013-09-17 22:01) 

1km-diver

揚水発電って、電気を水で充電するバッテリーの一種なんですね。
子供の頃は「意味ネー」と思っていましたが、大人になった今は「大人的にアリ」に変わりました。

by 1km-diver (2013-09-17 23:56) 

響

横長いダムで迫力ありますね。
ダムカードはまだもらったことないけど
1枚ゲットしたら2枚目・・・
あ~、なんか危険な遊びの香りがする。
旅館は料理が美味しくてよかったですね。
バイクの時は安全なところに置かせてくれないホテルや旅館は
困りますが大丈夫でした?
by (2013-09-18 00:28) 

さる1号

山岳旅館、ギシギシ廊下とは渋いですねぇ
外観はともかくご飯が美味しいのは嬉しいですね^^
でもどんな外観だったのかなぁ・・・・
by さる1号 (2013-09-18 06:44) 

nozzy

四日市のトンテキは期待を裏切られますねえ。
岐南の「とんてき道場」でトンテキの味を覚えて、本場ならさぞや…と期待したのに、高い割にたいしたことなかったです。
by nozzy (2013-09-18 12:55) 

たくや

皆さんバイク乗りとは、偶然でも凄いですね~
料理が豪勢で良かったですね!
by たくや (2013-09-18 16:55) 

るぐっちぃ

山岳旅館!どんな外観なのか気になりますなぁ。
料理が美味しかったのは何よりでしたね。
by るぐっちぃ (2013-09-19 05:33) 

よっすぃ〜と

ご飯が美味いって言うのが良かったですよ(^^
バイク仲間と行くのも楽しそうで、良いかもしれませんね。
 >はなぶく宇宙人さん

交流の電気は貯めておくことができないので、うまい“充電器”ですよね。
余剰エネルギーを無駄にしないという点でエコでもあります(^0^)
 >1km-diverさん

あまり予備知識持たずに行ったので、大町ダムの意外な大きさに実はけっこう感動してました。
ダムカード集めだすと、ダムツー計画でスケジュールが大変になるんですよ(^^;
とりあえず、近場は大方回ったので、長距離のダムツー計画がなかなか発動できずに溜まってます。
 >響さん

ご飯がすごく美味かったのでかなり満足でした(^0^)
外観写真は最後のレポの方に載せておきましたよ。
 >さる1号さん
by よっすぃ〜と (2013-09-19 21:38) 

よっすぃ〜と

岐南の「とんてき道場」が気になってきちゃいました(^^;
 >nozzyさん

バイク乗りの考えることは同じなのかも(^^;
いや~、あのとんてきには完全にヤラれました。
 >たくやさん

最後のレポに旅館の外観載せてますが、全然わからなくて通り過ぎちゃいましたからね(^^;
あの、ご飯の美味さに相当救われてますよ。
 >るぐっちぃさん
by よっすぃ〜と (2013-09-19 21:48) 

noriho-

高瀬ダムへは、七倉ダムの駐車場から徒歩で行けます、でも途中は半分はトンネル。
真冬に2度歩いていますが、高瀬ダムのスイッチバックの道は地獄。
by noriho- (2013-09-21 13:37) 

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